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自家焙煎をやる!

  • cou
  • 2024年1月1日
  • 読了時間: 3分

極めれば極めるほどに難しい

新年、明けましておめでとうございます。


お正月早々、焙煎のお話です。コーヒー豆の価格も昨今では値上がりしていますね。お店のメイン商品の原価が上がってしまうと、個人経営の方とかは結構きつくなります。特に、品質で選んでる豆なら尚更ですよね。こういう時は、大手のコーヒー豆業者さんはさほど値上がりしないもんなんですよね(笑)。


それで、備えあればというやつですよ。自分で焙煎すればいいんです。


以前、手網での焙煎について書いたと思うのですが、何だかんだで、直火の手網は安定的な焙煎がかなり難しいです。ご家庭で楽しむ分には良いのですが、お店で出すとなると再現性は不可欠ですからね。


そんな中、鍋を使った焙煎があるというので、色々調べて、自分でやってみました。


通常、焙煎は、焙煎器と呼ばれるもので行うのですが、一度に焙煎する量によって大きさも様々なようです。ドラムと呼ばれる金属の筒の中に生豆を入れて、熱を加えながらドラムを回転させていきます。ドラムを回転させるのは、焼きムラがなく均等に焼いていくためです。


熱の加え方も、直火だったり、電気だったり、様々です。要は、一定の熱エネルギーを一定時間与えることで、コーヒー豆を焼いていくわけです。


料理をする方ならわかると思いますが、火加減で料理はおいしくも不味くもなります。生焼けだったり、焼き過ぎて焦げたりといったことが起こるわけですが、コーヒー豆も全く同じです。


コーヒーの苦味というのは、この焙煎過程において加わるものですので、焙煎時間の短いもの、熱エネルギーの小さい場合は苦味があまり付きません。コーヒーの苦味が得意でない方も浅煎りだと飲めるのはそういった理由からだと思います。


家庭で焙煎する場合に、焙煎器と同じような仕上がりにするためには、状態を同じにすればよいです。つまり、一定の熱エネルギーを加えながら、豆が常に移動、撹拌されればよいのです。


オーブンや電子レンジも熱エネルギーを加えることができますので、焙煎は可能です。しかし、豆の撹拌ができません。また、一定の速度で豆の温度を上昇させるのが困難です。


手網はコンロからの高さで温度を変える事ができますし、豆の撹拌もできますが、いかんせん経験がないと高さや火加減のコントロールが難しいです。


というわけで、色々試した結果、一番再現性が高いのが鍋でした。


火加減は概ね一定で構いません。鍋を動かす時間と、動かさない時間を交互に作ることと、鍋蓋の開け閉めで温度のコントロールもできます。鍋は密閉されていますので蓄熱がよく、極端な温度変化もありません。


うーむ、こうやって考えたら、鍋、無敵ですね!!




こんな感じです。


「チャフ」と呼ばれる豆の薄皮も、蓋にくっつきますので、周りが汚れません!




取り敢えず、色んな豆を焙煎の度合いを変えて焼いてみました。


飲んでみた感想は、


「初めてにしてはお上手ね」でしたw


赤外線式の温度計があれば更によいらしいです。


今年は、ちょっと焙煎頑張ってみようと思います。


では、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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