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コーヒーは新たな時代へ

  • cou
  • 2023年8月3日
  • 読了時間: 2分

変わるコーヒーの価値

昭和の喫茶店からコーヒーに携わっていますが、コーヒーに対する多くの方のイメージは、


「苦い」


この一言に集約されていると思います。勿論、コーヒー通の方は「その苦味がいい」とか「酸味や甘味を感じる」とか、「カフェインが欲しい」等々、様々な意見をお持ちのことだと思います。


世界には様々なコーヒーが存在します。近年ではイギリスやアジア諸国など、これまでは比較的、「お茶の文化」だった場所でもコーヒーが飲まれています。


また、コーヒーの生産国もアフリカや南アメリカのみならず、近年ではアジア諸国でも確実な生産量を持つ国も生まれてきました。まさにコーヒーのグローバル化ですね。


そんな中、コーヒーの志向に変化がみられるようになりました。いわゆる「スペシャリティコーヒー」と呼ばれるもので、当初は選りすぐりの豆(何々農園など)を使って、豆本来の味を味わえるように浅煎りがベストとされてきました。


今では、お店特有の味として、色んなロースト豆が出ていますが、基本はシングルオリジン、つまり、ストレートとなっています。


「コーヒーはブレンドじゃないの?」って方は私と同じ昭和の生まれですねw。


浅煎り豆の特徴はローストが浅いため、苦味がほぼありません。全くない事はないのですが、それよりも豆本来のフルーツのような酸味が特徴です。


コーヒーは本来「果実」なので、果肉は甘酸っぱい味がします。この果肉をどれほど残すかによって豆の風味が変わります。


今、コーヒーは「苦い飲み物」から変化しつつあるように思います。そういった豆の製造方法の変化によって正に、「コーヒーの価値」そのものが変化してきているのです。


つまり、ローストによる苦味はコーヒーそのものの味ではなく、お茶における「渋み」の役割、寧ろそれ以外の味を引き立てる役。要はバランサーとしての役割に変化してきているということです。


このことに最近気づいたのですが、昭和の喫茶店から出発した私にはある意味「衝撃」でした。


コーヒーもワインのように、食事やデザートに合ったものを選んでいく時代になったのだと。


これから、カフェやコーヒー屋をやろうと考えている方は、ここからのコーヒーの変化をよーく理解しておく必要がありそうですね。


というわけで、慌ててアマゾンで生豆を購入しまして、浅煎りで飲んでおります。




酸っぱ、、、

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