自家焙煎しませんか?
- cou
- 2019年10月2日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年1月16日

カフェは何から始まるのか?
前回、カフェがカフェであることの意味を考えてみましょうと言いましたが、少なくともカフェを名乗るのであれば、コーヒーの知識はもとより、どうすれば美味しいコーヒーになるのかを知っておく必要はあると思います。
「また、何か小難しいことを、、、」
まぁ、そう言わずに「こんな考えの人もいるんだ」ぐらいの気持ちで聞いてください。
喫茶文化はコーヒー文化でもあると思うのですが、一般の人々が気軽にコーヒーを口にするようになって半世紀ほど経ったのでしょうか。私の小さい頃はコーヒーといえばインスタント。お砂糖とミルクは必ずという時代でした。今はブラックで飲まれる方も多いでしょうし、世界中の様々な地域でコーヒー豆が栽培されていますから、色んな味を楽しめるいい時代です。
コーヒーの焙煎も実はトレンドがありまして、アメリカで爆発的なブームとなった時は浅煎豆を使ったアメリカン・コーヒーが主流で、その後、今度はじっくりローストした深入り豆、炭火焙煎なんてのもありました。まぁ、みんなが飽きたころに新しいトレンドが生まれるのはどの世界も同じですね。
それで、現在はというと、エスプレッソからスペシャルティコーヒーへとトレンドは変化してきました。また、やや浅煎りに戻りつつあるということですね。
ただ、豆のクオリティは昔に比べて格段に良くなっていますし、個性的なロースターも増えていますので、豆選びはお店の特徴を出しやすいといえるでしょう。
個人的には、お店のオリジナルブレンドが最強だと考えているのですが、豆の配合はプロでもなかなか難しいので、先ずは自分が美味しいと思える豆を見つけたら、自分で焙煎してみましょう。
「焙煎してみましょう」。。。
さらりと言いましたが。。。
でも、大丈夫です。少量であれば、焙煎自体はそんなに難しい作業ではありません。
では、簡単な焙煎の手順をご紹介しますね。
家庭でもできる自家焙煎
用意するものは、
生豆・・・100g
金属の網(100均のもので大丈夫です)
生豆です。一度、真水でよく洗います。


火加減は中火と強火の間くらいから。網の中で常に豆を動かします。
3~5分ほどで色づき始めます。

8~10分ほど経つと更にいい感じになります。シティローストくらいです。

10分前後で、1ハゼがきます。1ハゼは「パチン!パチン!」と結構大きめの音ですので、驚かないように。少しコンロから距離をとって更に進めます。
今回は深入りにしますのでフレンチ近くまでいきます。

2ハゼが来たら、頃合いで止めてもらって大丈夫です。ウチワなどで仰いで荒熱をとります。そのままにしておくと、余熱で焙煎が進みますので。
生豆の状態にもよりますが、100g程度でしたら13~20分くらいでしょうか。フライパンが振れる方なら全く問題ないと思います。
1ハゼはパチンという大きめの音の連続、暫くしたら2ハゼ、これはプチという高い音ですので、聞き分けられると思います。
浅煎りであれば1ハゼまで。深入りなら2ハゼまで。という考えでいいと思います。
一度焙煎してみるとわかるのですが、生豆が次第に色づき、香ばしい香りがしてきて、ついにはあの見慣れた姿になるまでを自分で体験することで、感動が生まれます。そして、そのコーヒーが美味しく淹れられたらその感動を他の人にも伝えられます。一生懸命に育てた人が地球の反対側にいて、収穫できた喜びや感動を伝えてくれて、それを今度は私たちが誰かに伝えるということです。感動を繋いでいけるって素晴らしいですよね。
余談ですが、次の日、早速淹れてみました。湯温は低めの83℃で。


妖精も来ました!

今回の豆はタンザニア、粒は大きめでした。アフリカ系の豆は、口当たりも飲んだ後のキレもよいので浅煎りで美しい酸味を味わうのがよいと思うのですが、私はちょっと苦手なので、今回は深入りにしました。苦味とのバランスがよくなりアイスでもいけます。淹れたては乾いた苦味が残ったのですが、冷めたらマイルドボディに変わってました。もう少し甘味が出るといいんですが、贅沢ですかね?
さぁ、自家焙煎したくなったあなた
100均に行って網を買いましょう(笑)
あ、2つ買ってくださいね。
תגובות