top of page

何ができるのか?

  • cou
  • 1月13日
  • 読了時間: 3分

誰が得をするのか?

クレープを焼いて提供できるのは勿論 ”クレープ屋さん”です。


美味しい生地の焼き方は色々あるとは思いますが、均等に薄く焼き上げるためには技術が必要ですからね。元々、クレープはガレットから派生したもので、ガレットよりも柔らかく薄く焼くことで、クリームなどとも相性が良いので、デザートとして人気の食べ物となったようです。


日本だと、手で持って食べるのが一般的ですが、本来はガレット同様、お皿で提供されるものです。


このクレープ、パンケーキと共に、婦女子へのウケがとてもよい商品です。カフェでも手軽に出したいところですが、誰でもできるというわけにはいきません。専用の道具も必要ですし、先述のとおり、技術がいるのです。まぁ、パンケーキもそうなのですが、目的に合った生地というのは中々奥が深いものです。


で、これらをどうしても出したい場合、業者さんから焼きあがった冷凍の生地を買うわけです。いつものようにレンジでチンして、ホイップクリークや果物を飾れば出来上がりです。


しかし問題があります。


こういった冷凍の生地はコストがバカ高いんです。


クレープですと18㎝くらいのものが一枚100円ほどします。いや、もっとするかもしれません(笑)。


これを2枚使って、アイスクリームつけたり、フルーツ飾ったりしたら、原価が大変なことになってしまいます。かかった原価に応じて値段を設定するととんでもない金額になってしまいますね。


値段を抑えるためには原価を抑えなくてはなりませんから、安いホイップクリームだけにして、冷凍のフルーツにしましょう。こうすれば、平均的なスイーツの値段で売ることができます。


めでたし、めでたし、、、




じゃないですw


そもそも、そういった原価を削りまくって取り繕ったような商品って、一体誰が得をするのでしょう?


事の発端は、「お洒落なクレープを出したい」ですよね?婦女子に人気の。


でも、冷凍生地を買って作ると原価がかかりすぎるので、生地以外のものを安くしたんですよね?

つまり、出す側は損をしたくない、儲けたいので、お洒落感は崩さずに安く仕上げたいと。


でも、食べる側は、「え?何これ、冷凍じゃん、、、しかもクリームまずっ!」ってなりません?


そういった商品を続けていっても、リピーターは付きませんし、そのうち誰も頼まなくなります。



誰が得をしたのでしょう?


結果、食べる側も、食べさせる側もどちらも得をしないということになります。


唯一得をしたのは、業者さんですかね。(微々たるものですが)


私、最近、物事にはエネルギーの法則が当てはまると思っておりまして、こういった場合もそれが当てはまると思います。


つまり、人を満足させるにはエネルギーが必要ですよね?お笑いだったり、ショービジネス、アミューズメント施設だったり、あらゆることにはエネルギーが必要です。


飲食も全く同じで、お客様を満足させるためにはエネルギーが必要です。そして、大きなエネルギーを受け取るから人は満足をするのだと思います。


商品開発に膨大な時間と労力を注げば、それは同時に膨大なエネルギーを注ぐことになります。そうやって完成したものには人を満足させるエネルギーが備わっているのです。


かたや、片手間でやった仕事、時間も労力もかけていないものにはそもそもエネルギーがありませんので、それで誰かを満足させれるわけがないのです。


お皿や、カップに乗せているのは、ただの飲食物ではありません。


私たちが苦労して作り上げた商品であればあるほど、そのエネルギーがお客様に運ばれるのです。




Comments


bottom of page