粉モノは儲かる?!
- cou
- 2020年6月26日
- 読了時間: 3分

小麦粉、卵、牛乳でできること
クレープ屋さんって儲かるのですかね?
行列のできるお店といえば、ラーメン屋さんかクレープ屋さんと相場は決まってますが。。
一般的に「粉モノ」は儲かると言われてますが、たしかに原材料の小麦粉はコスパがいいですから、クレープ屋さんに限らず、うどん、たこ焼き、タイ焼き、お好み焼き、みんな小麦粉が原料のお店は粗利がいいように思えますね。
最近、パンケーキを作ってて「これ、生地が緩くなったらクレープじゃん!」って気付きまして、焼いてみたのですが、フライパンでも簡単に作ることができます。もちろん、もちもちのクレープ生地にするための作業があるとは思いますが、決してできない技術ではないですね。専用の器具があればベストですが、なくてもできそうな気がします。何より、薄い生地ですから焼き時間が恐ろしく短いのと、工夫すれば作り置きでの提供も可能です。ミルクレープにすればケーキとしてもいけますからね。今のところ死角が見当たりません。もしかして最強かもです(笑)。
そうなると、当然気になるのは原価ですよね。
さて、このクレープお幾らぐらいで作れるのでしょうか?レシピも一緒にどうぞ。
~23~25㎝サイズのクレープ生地(3枚)~
卵(M)・・・1個 (20円)
グラニュー糖・・・10g(5円)
薄力粉・・・30g(7~9円)
牛乳・・・70g(14円)
サラダオイル・・・8g(4円)
生地合計・・・約50円
生クリーム・・・80g(60円)
フルーツ・・・イチゴ3個(80円)
冷凍ミックスベリー・・・60g(70~80円)
合計・・・260~270円
あれ?
意外と、、、かかりますね。
生地は3枚分ですので、2枚で作れば安くなりますが、微々たるものです。チョコバナナにすればチョコシロップと合わせても170~180円ほどでできると思います。
種類にもよりますが、平均したら原価220~230円といったところでしょうか。
生クリームとフルーツが原価を押し上げてますね。クレープ屋さんは概ね500~1000円での値段設定をしてるところが多いようですね。つまり生地というよりトッピングの違いで原価が大きく変わるということです。
先ほどの260~270円の原価なら3倍強の900円という値段にしなくてはなりません。若年層の多い地域なら安くてお手軽にということで、400~500円での提供。観光地や富裕層の集まる地域なら800~1200円にしてもよいかと思いますが、相応の原価をかけなくてはその値段はとれませんので、原価率としては同じということになります。
安いものがよく売れる地域で高級クレープを出しても、誰も買う人はいないですし、高くても美味しいものを食べたいと思っている人たちのいる所で、安いクレープを売っても、これも売れません。
原価率のよいプレーンだけで商品構成しても、それは魅力のないお店になってしまいますから、これも避けなければなりません。
結局は、クレープ(粉モノ)自体が儲かりやすいというより、場所やニーズをよく考えたうえで、中身や提供の仕方、更には値段設定を行う必要があります。
まぁ、あれです、普通にマーケティングが重要ということですね。そして、ここでもやはり他店との差別化は必要になります。国産の小麦を使うなど、厳選した素材を選ぶ事でそういった差別化を図るのもよいと思いますが、その分原価もかかるということです。
うどん屋さんや蕎麦屋さんが儲かる商売だと思われていた時代は遠い昔で、もう粉モノだから原価が安くすむという考えだけでは成り立たなくなっているのかもしれませんね。
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