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穏やかな心で

  • cou
  • 2020年4月1日
  • 読了時間: 3分

焦ってはいけない

コロナの影響で世界中が出口の見えない状況になってきました。わが国日本も例外ではなく、徐々にではありますが感染者の数が増えてきました。そして、様々な産業が痛手を負う中、飲食業界も相当なダメージを受けています。今年はオリンピック・イヤーということで、新規展開されたお店も数多くあると思いますが、まさかこのような事態が待ち受けていたとは夢にも思わなかったことでしょう。


一般的に飲食店は、密閉された空間に多くの人が集まりますし、食事をしながら会話もしますので、感染の確率が高いように思います。不要不急の外出を控えるようにとの要請ですので、お店を開けていても来客者はほぼ期待できない状況です。


このような状況では、普通に営業はできませんので、個人店などはかなり苦しいですね。国や自治体の自粛要請を受け入れて休業した方がよいのか、ギリギリまで営業したほうがいいのか、頭を悩まされている方も多いと思います。


2つの選択があると思います。


1つは、思い切ってお店を休むことです。ただし、いつまで休めばよいのかは誰にもわかりませんし、他のお店が営業してるのを見ると、「やっぱり、やろうか?」という気持ちにもなりますよね。条件としては、皆で一斉に休むということと、休業中の保証が確約される場合ということです。


もう1つは、コンパクトにして営業を続けることです。条件はかなり厳しいですよ。

まず、これまでのような満席状態は作れません。あえて席数を減らして、スペースをとります。30席のお店なら半分の15席に減らします。次に換気ですが、入り口のドアは開けたままにして、窓のあるお店なら開けて通気をよくします。肌寒いようならブランケットも用意します。入口にはアルコールなどを用意してお客様がいつでも使えるようにします。


食事のメニューなどは種類をしぼりこみ、なるべくロスの少ないメニュー構成に切り替えます。

おしぼりもアルコールを使ったものに替えます。布タイプなどは論外ですので。

スタッフは毎日検温を欠かさないようにします。微熱があれば出勤はご法度ですし、就業中はマスク・手袋の着用は必須です。お客様が帰られた後もテーブル・椅子をアルコールで消毒します。食器類も熱湯や食洗器を活用して清潔な状態を保ちます。今だけ使い捨ての食器に替えるという方法もあります。


そして、これだけのことをやったからと言って万全ではありません。やらないよりマシというだけです。何よりお客様が来るという保証はありません。


どうでしょう? やれますか?


どちらにしても、何の保証もないのです。


今は焦ってはいけません。もしあなたのお店がテイクアウトもやっているのなら、割り切ってテイクアウトだけにしましょう。やっていないのなら、良い機会と思ってやってみるのもいいでしょう。時間はたっぷりあるのですから、日頃やれない商品開発に取り組むのいいでしょうね。


誰もが不安な日々を過ごしています。外出できないストレスを抱え、不自由な生活をしています。

でも、お金はまた皆で稼げばいいんです。


食に携わる者として、お客様の安全を考えることが一番重要なことだと考えれば今回、自身のお店の衛生や危機管理を見直す良い機会だと受け止めてみてはどうでしょう。


このような状況だからこそ、穏やかな心を持ちたいものですね。



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