教えておきたいこと
- cou
- 2024年4月18日
- 読了時間: 2分

毎日を懸命に
僕を雇い入れる人達は、僕に何かしらの期待をしていると思います。経験だとか人あたりだとか、優しさとか。カフェの仕事が長いので、お店の運営もわかっていますから、そこそこ頼りにはされます。
「お店を立ち上げたいのですね?わかりました。」
「売り上げをもっと伸ばしたいのですね?承知しました」
「商品開発をしたいのですね?お安い御用です」ww
面と向かってそういった注文を言って来られることはめったにないのですが、要はそういうことです。
そして、全てにおいてうまく事を運ぶ方法は一つしかありません。
レベルの高いスタッフを育てることです。
しかし、人を育てるのは容易ではありませんので、これがホントに大変です。やっと仕事を覚えてくれたと思ったら辞めてしまうといったことも多々あります。
様々な経験をさせたいので、時には厳しく接することもありますし、暫くは野放しにすることもあります。知識で動く人もいれば、勘や経験を大事にする人もいます。彼らには彼らの考えがあって、僕には僕の考えがありますので、常に方向性が一致しているなんてことはありません。
僕は自分の考えや感性に自信がありますし、知識と経験の裏付けもありますので、どういった状況であろうと、彼らに迎合することはありません。僕は常に正しいのです。
「人間なので、常に正しいなんてことはないでしょ?」って思われると思いますが、僕の言う「正しさ」とは、作業における「間違い」や「正しさ」のような単純な話ではありません。
自分が、未来において「こうなる」「こういった結果になる」という事象に対して、「では今、何をするべきか」、その行動においての「正しさ」という意味です。
教えれる事は山ほどありますが、一つ一つを丁寧に教える事はありません。教えることはその「正しさ」だけです。
僕はスタッフによくこう言います。
「今、やっている事は難しいと思うかもしれないけど、不安になることはないよ。君たちは正しい事をやっているから。正しい事だけ覚えればいい」
時に知恵を授ける事も必要ですが、「正しいやり方」、「正しさ」を教えていくことの方が大事です。
今は理解できなくとも、彼らが他の場所に行った時に恥をかかないように。そのためには、毎日を懸命に生きる、手を抜くことなく、正しい思考とルーティンを身に着ける。
そういった事しか、僕が彼らに教えられる事はないのです。
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