売り上げを伸ばすためにすること

スパイラルの起点にあるもの

よく耳にする言葉に「負のスパイラル」というのがあります。物事が悪い方向に悪い方向にと繋がっていくことで抜け出せない様子を指しますが、「負」があるということは「正」もあるのでしょうか？

良いことがどんどん繋がっていくことで更に良くなるということですかね。

お店をやったことのある方や、責任者として従事したことのある方は経験あると思いますが、「負のスパイラル」は確かにあります。

簡単な例ですと、

お客さんが来ない　→　売り上げが伸びない　→　人が雇えない　→　サービスが低下する　

（無限ループ）

又は、

　売り上げが伸びない　→　原価を抑える　→　美味しくない　→　お客さんが来ない

（無限ループ）

人が雇えない　→　仕事量が増える　→　人が辞める　→　求人費用ばかりがかさむ

（無限ループ）

「負のスパイラル」はどこからでも発生します。

勿論、それを断ち切るように何らかの策は講じていかなくてなりません。

ただ、問題はこのスパイラルが何から発生しているかという事です。

それはズバリ、「売り上げ」です。

様々な「負のスパイラル」の大元は「売り上げが伸びない」ことが原因です。

実は「正のスパイラル」も「売り上げ」が起点となって生まれます。

売り上げが良ければ、十分な人を雇えますので、サービスも向上しますし、仕事量が増えることもありません、時給も上げれますから人が辞めなくなります。原価を抑える必要もありませんので、美味しいものが出せます。まさに良いことづくめです。

つまりは、売り上げのあるなしで、お店はどちらかのスパイラルに入ってしまいやすいという事です。売り上げを起点にまさに真逆の事が連なるということです。

多くの人はこの「売り上げ」がとても重要であることは理解しています。知りたいのはその「売り上げ」をどうしたら伸ばせるのかということです。

よね？

実はこの「売り上げ」の真後ろに、まさに銀貨の表裏のようにぴったりと、存在しているものがあります。それは、普段はあまり意識していないものです。忙しいお店であれば尚更意識できないものです。

お店の本質

「飲食やサービス業で最も大切なことは何ですか？」という質問に一発で正解を答えられる人は少ないと思います。一言では表せませんものね。

お店の本質、つまり飲食業、サービス業で最も大切なことは

「満足度」です。

（勿論、お客様のね）

スパイラルの起点である「売り上げ」の真後ろにいるものこそが

「お客様の満足度」です。

「お客様の満足度」だけが「売り上げ」に影響を及ぼすものです。

したがって、売り上げを伸ばすためにはお客様の満足度を上げれば良いということになります。

売り上げを伸ばすための様々な努力をする時に、この「お客様の満足度」を常に考えればよいのです。

やるべきこと、考えるべきことがとてもシンプルになりますよね？

しかし、以前にも書いたように「満足度」は数字となって表せませんし、漠然としたものです。

だから、注意深く観察するのです。

お客様の様子を。

お話ができればわかりやすいですが、できなくとも、食事の様子や、下げてきた食器の状態を、注意深く観察するのです。

そして、そういった行動が自然と身に付くように、普段の生活から気を付けておくと良いでしょう。

スーパーで買い物をする時、レジの様子を見たり、電車やバスで、乗客の様子などを意識しておくことで、人の動き、表情が何を意味しているのかが分かるようになります。

それはつまり、人の気持ちがわかるようになるということです。

お客様の様子を観察することで、気持ちを理解できるようになり、声などのトーンで状態を把握することができるようになります。

そして、目に見えるものがなくとも、「お客様の満足度」を知ることができるようになります。

売り上げを伸ばすためにはどうすればよいか？

答えは、

「お客様を満足させればよい」です。