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家庭で焼くフランスパン~最終章 Part2~

  • cou
  • 2023年6月25日
  • 読了時間: 3分

失敗の原因はいくつもある

一度成功したら、「もうできる!」と思うのは浅はか。これが継続しないんだな~。

パン作りが成功するための条件は色々あると思うのですが、同じ数だけ失敗の条件もあります。どこかの工程を省いたり、間違えたりすれば後戻りはできません。


私も含めて素人が失敗しやすいのが、


・生地の見極め ・成形の仕方 ・クープの入れ方


この3つだと思います。


どれも経験則が必要になりますので、一概に「ここではこう」と言い切るのは難しいです。インターネットでは様々なやり方が紹介されていますので、混乱してしまいます。


ある作り方で成功したので、次もできると思ってやってみると、なぜか失敗してしまったり、なんか前回と生地の感じが違うように思えたり。よくあります。


どこがダメだったのだろう?


そう思って、また色んな情報を集めては失敗してしまうと。



でね、失敗しやすい3つが工程のどこかというと、中盤から後半にかけてですよね?

ただ、ここまできたら、もう後戻りはできませんので、失敗したまま焼くしかないわけですよ。


ある程度の技術が習得できているにも関わらず、成功したり、失敗したり。


何かおかしくないですか?


私はわかったのですよ。


最も重要な原因が。


パン作り中級者の方が、なぜか失敗してしまう理由とは?

「湿度」と「温度」です。


私は年がら年中焼いてますけど、気温が高くなる時期になると失敗します。成功しやすいのは気温が比較的低い時期です。日本には四季がありますので、夏場と冬場では気温は大きく違います。また、それに伴って厄介なのが「湿度」です。「温度」や「湿度」はミキシング時から粉に影響を与え、捏ね上げ温度や発酵温度・時間に影響を与えます。


そして、ここが一番大事なのですが、


「粉が劣化しやすくなる」


ということです。


高い小麦粉を買っても、温度や湿度の管理されてないところでは粉は劣化します。


みなさん、粉を開封して一番最初のパンは、比較的成功するのではないでしょうか?

単純に、粉が劣化していないからです。ドライイーストの場合も同様です。


パン屋さんのように毎日何キロも使って作るわけではありませんので、1㎏の小麦粉って、一般的には中々消費しません。


つまり、最初も最初の工程、スタート時点からダメだったという事です。


小麦粉の状態で全ては決まっていたわけですよ。



成功したレシピを書き留めて、2週間後に同じように作っても、同じようにはできないということは、そういう理由だと思います。


考えますに、やはりパン作りは「湿度の低い」場所で使われてきたものだという事がよくわかりました。


1次発酵はできるのですが、イーストの力が弱く、2次発酵での膨らみが足りませんし、生地の温度も上がりません。窯伸びも少なく、クープが開いても水分が抜けないです。


この場合は、粉が劣化しているためイーストが十分に働かないことが原因です。

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