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ライ麦パン

  • cou
  • 2023年4月2日
  • 読了時間: 2分

ライ麦には根性がある

どんな生物もそうですけど、この世に生を受けたからには生きねばなりません。たとえ踏みつけられたり、排除されようとも、しぶとく生き残る。そう、それが根性です。


ライ麦は、小麦や大麦に比べると雑草のような存在でして、大昔から麦畑の傍に生えていました。そのうち麦と自然交配したのか、麦に似た様相を呈するようになったそうです。しかし、あくまでも麦ではありませんので、「じゃまだ、どけ」とさっさと刈り取られていたそうです。


しかし、ライ麦は負けません。しぶとく生え続けたのです。そのうち、「こいつ、根性あるやん。試しに植えたろ」と、植えてみたら強い強い!どんな寒冷のやせた土地でも成長したのでした。


ヨーロッパでは寒い地域で比較的よく食べられていたのがライ麦。ロシアやドイツなどでは代表的なパンとして有名ですね。普通のパンより黒い色に焼きあがるのが特徴で、硬くでずっしりしたパンです。


日本ではあまり馴染みのないパンですが、栄養素は小麦のパンとは比較にならないくらい多く含まれています。多くの栄養素があるという事は、パンだけで人は命を繋いできたと言ってもよいと思います。


ライ麦にはグルテンがほとんどありませんので、小麦粉と混ぜて使いますが、100%ライ麦のものもあります。昔は硬くて食べ辛かったライ麦パンも今では、健康食として人気があります。


いや~、よかった、よかった。

もし、ライ麦に根性が無かったら、もうこの世にはライ麦自体が存在していないかもしれません。


そういう歴史を知ると、ライ麦に対する考えが変わってくるから不思議です。強くて根性溢れるライ麦を見習いたいものです。


今回は、「ライ麦全粒粉」を使って焼いてみました。これまでライ麦を入れたカンパーニュを焼いていたのですが、なぜか膨らまず、ずっしりしたものが焼けていたのですが、あれは正解ではあったという事か、、、。いつも膨らまないし、気泡もできないので失敗だとばかり思っていました。


ただ、バゲットのような高加水のパンはとてもじゃないですが成形できません。ただでさえグルテンが繋がりにくいパンですので、加水率は70%以下でいいと思います。



強力粉が入っているので、多少の気泡はできてますね。


全粒粉なので、なかなかワイルドな焼き上がりですが、味はライ麦特有の風味がします。カリッとトーストしてもかなり美味しいですよ!

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