ピエロでいいじゃない?
- cou
- 2019年12月28日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年1月2日

演じること、演じようとすること、演じ切ること
朝から機嫌が悪そうに見える人、いつも仏頂面で無口な人、口元は笑ってても目が死んでいる人。
飲食店の店長さんは、スタッフのおしゃべり、無駄口にはうるさいのですが、無口で黙々(淡々)と仕事をする人には基本、何も注意はしません。当たり前ですよね、お店に害はないわけですから注意の仕様がありません。ただ、害はないと言いましたが、では利はあるのでしょうか?
コンビニで働いている方には申し訳ないのですが、コンビニでサービスを受けたことがありません。まぁ、小売業であるコンビニにサービスを求めても仕方ないのですが。でも、不愉快な気分になったことはあります。それは冒頭に書いた「朝から機嫌が悪そうに見える人、いつも仏頂面で無口な人、口元は笑ってても目が死んでいる人」に接客された時です。
でも文句は言えません。彼らはただ淡々とレジを打ってるだけですから。入力を間違わないように、お釣りを間違わないように、期限切れ商品がないように、常に注意を払っているのです。「いらっしゃいませ!」の言葉もお客さんが来たことを知らせる合図のようなものです。だから、少し不愉快なことがあっても文句を言うことはないのです。
では、接客・サービス業ではどうでしょう?「朝から機嫌が悪そうに見える人、いつも仏頂面で無口な人、口元は笑ってても目が死んでいる人」にサービスを受けたら、不愉快になるのを通り越して、落ち込んだ気分になります。人によっては怒りを感じるかもしれません。
大袈裟ですか?
自分は言われたことを一生懸命やってるだけだから、、、と思いますか?
お客様への丁寧な商品説明も聞く相手の気持ちを考えていなければ、それはただの独り言。それを黙って聞いてくれる心遣いに逆に感謝しなくてはなりません(笑)。
お店の接客マニュアルを、スタッフに忠実に守らせることがいかに安易な考えであるか。接客に技術やスキルは必要ありません。「おもてなし」を前面に出す必要もありません。
必要なのは心。心でいかに相手に気分よく過ごしてもらえるかを考えます。お金のことを考えても仕方のないこと。でも、自分のギャラ以上のサービスをしようと努めます。
「こんな安い給料じゃ、やってられないよ」
いえ、あなたは高い給料を貰ってもやれません。そして、気分が乗らないからとか、基本コミ障だからとか、そんな言い訳は捨て去るべきです。
カフェは舞台でもあります。当然、お客様一人一人は主役ですので、我々は舞台を演出する側であり、黒子です。でも時には演じてもいいのです、ピエロのように。
お客様を笑わせて楽しませるピエロになればいいのです。気分がすぐれない時や、しかられて落ち込んでる時にピエロを演じるなんてくだらないですよね?
でもあなたは演じなければなりません。いつでも、どんな時にでも。
お店という舞台に出たからにはピエロを演じ切らなくてはならないのです、絶対に。
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