テイクアウト始めました.....か?
- cou
- 2020年5月7日
- 読了時間: 4分

生き残りをかけて
やりますか、テイクアウト。このままでは固定費も払えない状況になってきましたからね。イートインがダメでも多少の売り上げが望めますから、やらない手はないですね。これまでもドリンクだけのテイクアウトはやってたから、何とかランチボックスや簡単なサンドイッチならいけるかもと思いましたね?
カフェに限らず、お弁当として売り始めた飲食店も増えてきてるようですので、「うちもやろう!」となる気持ちは理解できます。本来、カフェは簡単な軽食と飲み物を取り扱うところですから、実はテイクアウトのノウハウを持っていないければならないのですが、お客様をお店に迎え入れるというアプローチが前提にあるものですから、これまでテイクアウトの意識が希薄でしたね。しかし、これからはテイクアウトとイートインの両輪を回さなければ生き残れないということがわかった事は良かったと思います。
さて、テイクアウトをやるにあたって必要なものといえば、容器、紙・ビニール袋、使い捨てのカトラリー、紙おしぼり等々、意外とあります。ドリンクのテイクアウトもやってなかったというお店は、使い捨てのカップやホルダーなどがまず必要になります。
「あれなんていうんだっけ?ほら、紙コップの持つところに巻いてあるギザギザのあれ...」
スリーブですね。
とまぁ、こんな感じで今までやったことのないサービスを始めるわけですから、しょうがない事だと思います。そして、この準備作業を通して少しづつテイクアウトのノウハウを手に入れるわけです。
ただ、本当に大変なのはここからです。
いつもはお皿に盛りつけていたものをプラスチック容器に奇麗に盛れますか?コーヒーやランチボックスが途中でひっくり返るようなことはないですか?お客様にいつぐらいに召し上がるか尋ねましたか?レンジで温め直して、味や触感は大丈夫ですか?そもそも、肉や魚の製造免許、冷凍モノを扱う為の知識を持ってますか?中身に関しての食品表示やアレルギー表示をしていますか?
保健所にもよりますが、カフェなどの軽食は実は本格的な調理などは営業許可だけでは難しいというのが大半です。つまり、サンドイッチなどは製造元のわかる業者さんから食材として購入したものを温めたり、簡単な加工をして提供することだけが許可されています。
テイクアウトも、その日に食べるというのが前提ですので、店内で調理したものを勝手には販売できないのです。ただし、今は保健所も実情を理解していますので、いきなり乗り込んでくるようなことはないと思いますが、問題はそこではありません。
お弁当を持っていく時を思い浮かべてください。おにぎりに梅干し入れたりしますよね?お母さんは、焼きたての魚やお肉、ウィンナーを弁当箱に詰めてすぐに蓋をしてましたか?蓋は最後までせずに冷ましていたはずです。
もうわかりますよね?食中毒ぼ防止のためです。
気温が上がってくるこれからの季節、もっとも注意しなくてはならないのは食中毒です。これまで店内飲食に関しては予防出来ていたことが、難しくなります。
おにぎりに梅干しをいれるのも、おかずを冷ますのも食中毒を防ぐためです。でも、お弁当屋さんのご飯ってアツアツだったり、唐揚げも揚げたてだったりしますよね?大丈夫なんでしょうか?何が違うのでしょうか?調べてみてください。お弁当屋さんにはお弁当屋さんのノウハウがあります。駅弁がなぜ冷たくても美味しいのか?調べてみてください。
単純にいつもお店の中で提供していたものは、熱いうちに!温くならないうちに!はやくはやく!ってスピードが要求されてましたよね?テイクアウトも待たせてはいけませんから、よりスピードが重視されますが、お客様がその商品を熱いうちや冷たいうちに召し上がるという保証はないんです。要は、冷めても美味しい工夫と温かくても悪くならない工夫をしなくてはならないということです。ハードル高いですね。。。ただ、このノウハウも身に着ければ怖いもんなしですよ、実はね。
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