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ツナ・パテ

  • cou
  • 2020年4月20日
  • 読了時間: 4分

マヨネーズという強敵

前回、基本的なツナサンドの作り方を書いたつもりだったのですが、色んな方のレシピに「ツナ缶の油は捨てずに使いましょう」と書かれてるものがいくつかありました。なぜ、そうなるのかと思って調べたら、実はテレビの、とある番組でそのように紹介されていたようです。


現在、ツナ缶は油に浸したものと、水煮のものが2種類あります。ツナの旨味や体に良いとされる成分が油や水に溶け込んでいるため、これを捨ててしまってはせっかくのツナの良さが半減してしまうというのが理由のようです。


ツナ缶は、製造過程において既に煮汁は捨てられており、缶詰にする時に新たに油や水が加えられています。つまり、でがらし状態になったようなものですので、もともとそういった成分はかなり少なくなってしまってます。ただ問題はそこではなく、使われている油です。


多くの油漬けの商品に使用されている油は植物油、とりわけツナ缶ですと大豆油、綿実油などです。リノール酸という言葉を聞いたことがあると思いますが、こういった植物油に多く含まれており、あまり摂取したくない油です。食事を美味しくするための工夫ならどれだけでもやりますが、調理の手間を惜しんで健康を損なうようなら、それは間違いです。たとえそれが美味しく感じたとしてもです。


ですから、ここで公開するレシピは全て、食の安全性まで考慮したものです。添加物や植物油だらけの食べ物が溢れていますが、外食産業ほどそういったことに気を配るべきだと思うからです。


油切りしないツナサンド、作ってみようじゃないか!

何はともあれ、主張ばかりではだめですから、とりあえずある方のレシピで作ってみましょう。

レシピ内容は以下のとおりです。


油を切らないツナ・・・1缶

マヨネーズ・・・かなり多目

塩・・・小1/2

砂糖・・・小1

しらネギみじん・・・適量

(今回は小葱で代用)


とこんな感じです。




全体的にべたつく感じです。フィリングというよりペーストっぽいですが、後味にしっかり油が残るのがよくわかります。お塩も加えてますから、かなりしょっぱいですね。パンに挟んだ時しっかりと味がするようにこの味付けらしいです。


思ったのですが、これコンビニにあるツナサンドですね。コンビニに置いてあるツナサンドもべちゃべちゃした触感ですが、あれによく似ています。


うーん、これは。。。


まあ、コンビニの味付けに慣れてしまっていれば、これもツナサンドなのでしょう。


一口に美味しさといっても色々ですし、人の味覚も千差万別。ただ、マヨネーズの味しかしないものをサンドイッチの具材として提案する気にはなれませんね。


多くのサンドイッチは、ケーキなどがそうであるように味の平均化がおきます。いわゆる味が「馴染む」ということですね。パンは焼きたてが美味しいですが、オープンサンドなどを除けば、サンドイッチは具材の味が馴染んだ頃が一番美味しいです。ですから、本来はこの平均化がおきた状態を念頭に味付けをします。勿論、食べやすさや見た目も考えたうえでです。



ということで、ツナ缶が余りましたので、タイプの違うツナの作り方を提案しますね。今回はマヨネーズは一切使いませんが、パンとの相性が抜群によいパテになります。


材料です。


油をよく切ったツナ・・・120g

バター・・・50g

生クリーム・・・30g

レモン皮(すりおろし)・・・少々

レモン汁・・・小2

パセリ・・・適量

アンチョビ・・・小1

ドライトマト・・・大1

ガーリックパウダー・・・適量



ブラックペッパー、クミン・・・各小1/2


パセリとドライトマト以外をフードプロセッサーに入れてペースト状にしたら、刻んだパセリとドライトマトを加えてよく混ぜます。




その後、冷蔵庫に入れて固めます。


バゲットなどに塗って食べれば、ワインのおつまみにも最適です。



刻んだゆで卵をトッピングすると彩りもいいですね。



仕上げに、オリーブオイルや粉チーズをかければお洒落なランチにもなりますね。


ちなみにアンチョビとドライトマトの量は抑えめにして下さい。この2つはアクセントですので、決して主張しないように。

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