クレープ・シュゼット
- cou
- 2020年7月4日
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オレンジを存分に楽しめる逸品
前回に引き続き、クレープの紹介になります。詳しい作り方はレシピのページでご紹介しようと思いますが、とにかく見てください。この鮮やかなオレンジ色を。
シュゼットという名前のついたこのクレープは、他のどのクレープよりも作り方において興味をそそられましたので、作ってみたくなりました。先ずはこのシュゼット、面白い誕生秘話があります。
19世紀、フランスの菓子職人であったアンリ・シャルパンティエという人が、エドワード7世と彼の恋人である”シュゼット”という女性のために考案したものらしいですが、作っている最中に料理の中に入っていたリキュールに偶然、火がついてしまったそうです。
彼はデザートが台無しになったと思ったのですが、味見してみると更に美味しく感じたので、それをエドワード7世にそのまま出したそうです。すると、この味をたいそう気に入ったエドワード7世は、デザートの名前を恋人である”シュゼット”と命名したのだということです。
偶然の産物は、料理などの世界ではたまに聞く話ですが、失敗から生まれたというのがいいですね。フランベしながら、最後にお酒で風味を加える時、よくフライパンにわざと火を入れますが、これが味を左右するといっても過言ではない場合もあります。直火というのは、それだけで魔法のように料理を一変させる力があります。ご家庭ではちょっとやれない技術ですが、調理に深みが増すことは事実です。
さて、前置きが長くなりましたが、シュゼットの作り方を以下に記します。
先ずはクレープですよね。これがないと始まりません。
20㎝クレープ3枚分
卵・・・1個(50g) グラニュー糖・・・10g
薄力粉・・・30g 牛乳・・・70㏄
サラダ油・・・8㏄
ダマが残らない様によく混ぜます。冷蔵庫で30分程冷やしてもいいです。
全部で170g程になりますので、約57gぐらいで一枚を焼きます。
フライパンに薄く伸ばしたら、中火で焼いていきましょう。

焼き色が付いたら、半分に折りたたんで、弱火にします。

焼きあがったら、もう一度折りたたんでお皿でキープ。

オレンジのソースを作りましょう。
溶かしバタ・・・20g グラニュー糖・・・20g
オレンジ果汁・・・80㏄ オレンジピール・・・少々
を鍋に入れたら、よく煮詰めます。途中、オレンジのアクが出たら取ってください。
最後に、グランマニエかコアントロー15㏄ほど入れて強火でアルコールを飛ばします。(危ないですから火は入れないでください)

本来ですと、クレープ生地を入れた状態で作っていくのですが、カフェでの提供を考えるなら、生地とソースは別に作っておいたほうが良いと思います。
シュゼットは温かいクレープということになりますが、夏場ですと冷たい状態でも美味しいと思いますよ。オレンジの甘さにもよるのですが、レモンなどで少し酸味を加えてもよいでしょう。また、とろみ付けにコーンスターチを入れてもよいと思います。
グラニュー糖をキャラメリーゼすると、濃い色合いのソースになります。
あればオレンジのコンポートやアイスクリームを乗せてみてください。

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