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「喫茶店の味」とは?

  • cou
  • 2023年12月24日
  • 読了時間: 2分


コーヒー文化は常にリニューアルされる

「マスター、コーヒー、レギュラー」


何のこっちゃ? ですよねW


今時、マスターなんて方はいませんし(いますか?) レギュラーとは?


まぁ、50年前にはこういった会話があちこちの喫茶店で行われてたわけですよ。私が喫茶店に行くようになったのはもう少ししてからですが、煙草は普通に吸えましたので、喫茶店には様々なデザインのマッチが置いてありました。よくそれを集めてましたね。


当時の喫茶店はコーヒーが主流ですから、美味しいお店には多くのお客さんが付いていました。しかし、ほとんどのお店は大手からコーヒー豆を仕入れていたので、どこも同じような味でした。中にはひどいコーヒーを出してるお店もありましたが、大抵は薄い酸味のあるコーヒーだったように記憶しています。


それでも、みんな家ではインスタントコーヒーを飲んでた時代ですから、喫茶店のコーヒーには特別感があったんですよ。


「お家で喫茶店の味」というフレーズをたまに見受けますが、最近は家でも本格的なドリップコーヒーを飲める時代ですから、当時の喫茶店よりはるかに美味しいと思います。でも、みなさん「喫茶店みたいな」と表現するんですよね(笑)


50年前のコーヒーも喫茶文化も当時は差先端のものでした。でも今は21世紀。そういったものは存在しません。喫茶店の味なるものは。


同じように「喫茶店のナポリタン」なども現代には存在しません。だって、当時の食材や何かもすべてリニューアルされてるでしょ?同じ味になろうはずもありません。


「喫茶店の~」という表現は「プロの~」に置き換えられるかもしれませんね。しかしながら、「喫茶店の味」というものは、プロからは程遠いものだったと思います。今ではね(笑)。


でもね、どのお店も特徴的な雰囲気を持っていました。新しいお店ができるとみんなこぞって行っては、そのお店の雰囲気を楽しんだものです。


つまり、当時の喫茶店には現代にはない「味わい」があったんですよ。だから、「喫茶店の味」とは、味覚のことではなく、「その味わい」のことだと思うんですよね。





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